サクラによる芸能人のなりすまし詐欺にご用心

もし、出会い系を利用していて芸能人を名乗る人物からメールが来たらどう思うでしょうか?それも誰も知らないようなマイナーな芸能人ではなく、誰もが知っている国民的アイドルや大女優だったら……?

「はじめまして。ビックリさせてしまったらごめんなさい。私、堀北真希と申します。ご存知かもしれませんが、仕事は女優業をしています。といっても、いまは妊娠中でして……お仕事はすべてお休みを頂いてます。自由に出歩けないこともあって、いっつも家にひとりぼっちです。夫は大河の撮影で忙しく、家にほとんど帰ってきません……。こんなに一人の時間が持てるのなんて久しぶりなので、ちょっとした興味本位から出会い系に登録しちゃいました(笑)もしよかったら、 話し相手になってくれませんか?」

こんなメールが来たとしても、普通の人であればまずまともに取り合いません。「こんな出会い系なんかに芸能人がいるわけないでしょ?」と常識的な判断をしてそれでおしまいです。おそらく100人いれば99人がその判断を下せることでしょう。しかし……残念なことに、1人は騙されてしまうことになるのです。

そして、出会い系に登録している男性は大手の出会い系サイトであれば数万人にものぼります。仮に1万人に芸能人を騙る詐欺メールを送った場合、100人が引っかかってしまう計算になるわけです。これが未だに、この手の詐欺がなくならない理由です。

この芸能人になりすます詐欺メールは数年前から使われている古典的な手法です。事実、この詐欺の容疑で逮捕された出会い系も存在します。

出会い系サイトで芸能人騙る詐欺!前田敦子、嵐、EXILEらになりすまし

警視庁サイバー犯罪対策課は13日までに、出会い系サイトで芸能人や異性を装った『さくら』を使い、客から利用料名目で金をだまし取ったとして、詐欺の疑いでサイト運営会社『ウイングネット』元役員山中孝浩容疑者(34)とアルバイトの男女ら計9人を逮捕した。

逮捕容疑は2012年4~5月、『AKB48』の元メンバー前田敦子やマネジャーに成り済まし、埼玉県の男性会社員(40)に「相談に乗ってほしい」などと持ちかけてメールのやりとりをし、サイト利用料約136万円を銀行口座に振り込ませだまし取った疑いが持たれている。

14日付の日刊スポーツ、サンケイスポーツ、スポーツニッポン、スポーツ報知、スポーツニッポン各紙が報じており、同課は関係先を捜索し、約37万人分の顧客名簿を押収。サイバー課によると、山中容疑者らは交流サイト「フェイスブック」などを使って客と接触。女性の利用者には『嵐』や『EXILE』のメンバーなどを装っていたといい、少なくとも8種類のサイトを運営し、10年から2年間で約116億円を売り上げたとみられるという。

出会い系サイトで芸能人騙る詐欺!前田敦子、嵐、EXILEらになりすまし – News Lounge(ニュースラウンジ)

興味深いのは男性だけではなく女性までも騙されてしまっていることですね。この手の詐欺はサイト利用料でお金を巻き上げるのではなく、直接銀行口座に振り込ませるという、いわゆる振り込め詐欺の一種なことが特徴です。ですから、利用料が無料の女性であっても金銭的な被害にあってしまいますし、ハッピーメールやワクワクメールのような大手の出会い系サイトであっても悪意を持った第三者が潜り込むことで同様の詐欺のエモノを狙っている可能性だってあります。

もっとも、こういった悪質なユーザーはすぐに通報されて運営から排除されていますので、お目にかかることはそうないかもしれません。私も何度かこの手の勧誘メールをもらったことがありますが、1日もしないうちに「存在しないユーザーです」とサイトから強制退会させられていました。

もし芸能人を名乗る人物からメールが届いたら絶対に返信したりせず、すぐ運営に通報しましょう!「でも、もしホンモノだったら……?堀北真希とメル友になれて、あるいはそれ以上の関係になれるかもしれないのに……?」という思いがよぎるかもしれませんが、残念ながら100%その可能性はありません。絶対にサクラの詐欺メールです。

同様に100%詐欺なメールがもう一つあります。それは、逆援助交際を求めるメールです。

未だに行われている逆援助交際詐欺

逆援助交際ってそもそも何?と、初耳の方もいるかもしれません。まずは逆援助交際の説明からさせていただきます。

逆援助交際とは – はてなキーワード

いわゆる一般的な「援助交際」が、男性が女性に対し、金品を渡す代償に性的なサービスを対価として得ることであるのに対し、「逆援助交際」という言葉は、女性が男性に対し、金品を渡す代償に性的なサービスを対価として得ること、という意味で流通している。

ただし、実質的に、言葉だけが存在し、ほとんど実在は確認されていない、似たようなものに「ツチノコ」「ネッシー」「口裂け女」などがある。

「逆援助交際」という言葉は、事実上、スパム迷惑メールの常套語句である。

つまり男性のカモ相手に「ただでヤらせてくれて、そればかりかお金をくれる女性を紹介します」といって騙して登録させ、登録料だの紹介料だのと名目をつけて金を取る、というインチキ商法のために考え出された言葉である。

「逆援助」または「逆援」とも書かれることがある。類語に「逆サポート」「出張ホスト」などがある。

「逆援助で33万もらってきた」のキーワードを含むスパムがはてなで多発している。

逆援助交際とは – はてなキーワード

と、このように分類としては「都市伝説」のジャンルに当てはまるような、でっち上げの作り話であることがほとんどです。

もちろん、絶対にあり得ないとは言えないでしょう。時間とお金を持て余す有閑マダムが、若くてイケメンな男をお金で囲うという行為自体は実際に行われていることだと思われます。

ただ、それはあくまでも「若さ」や「体力」や「ルックス」に秀でた男性であることが条件です。そういった突出したステータスに対しての対価としてお金が支払われる分にはそれほどおかしな話でもありません。

ですが、これが出会い系に登録している一般男性に無差別に声をかける、となると途端におかしなことになります。逆の立場で考えてみてください。もし、あなたの手元に好きに使える10万円があって、これで好きな女を買っていいぞ、と言われたとしましょう。

そうなった場合に、出会い系でわざわざ自分からメールや交渉をして、顔も体型もわからないような女をいきなり大金で買うでしょうか?どんな人物かもわからない……顔はすごいブスかもしれないし、体型はすごいデブかもしれない。そんなリスクの有りすぎる人物に対していきなり10万円ぽんとあげるという約束をしようと思いますか?

同じ10万を使うなら吉原のような高級ソープで使ったほうが確実に若くて美人でより高品質なサービスを受けることが出来ます。あるいは町中で女性を吟味して自分好みの女を見つけて、10万円あげるからヤラせて!とお願いすれば10人に1人くらいは乗ってくれるかもしれません。

どちらにせよ「せっかく大金を渡すなら、それ相応の美人とセックスしたい」と思うのが普通です。わざわざ出会い系で、誰もなにも保証をしてくれない、顔も体型もわからない人物に対して大金を使おうとはまず思わないはずです。

もっとも、女性にとって男性向けの風俗店のようなお金で性欲を気軽に発散できる施設がないから仕方なく……というのもわからなくはないですが、それならそれできっちりと吟味をしてしかるべきです。大金を渡すのですから、写真の提出だったり事前の面接だったりと、慎重に事を運ぶ手順があって当然ですからね。

このように、常識で考えれば考えるほど、うさん臭くて現実味がないのがこの逆援助交際です。実に言葉巧みに誘ってくるので、騙されてしまう人も多いんですよね。「あなたのサイト利用料はお会いした時にまとめて上乗せしてこちらでお支払いしますので、無料だと思って気兼ねなくメールをしてください」と言われ、鵜呑みにしてガンガンメールをしてサイトを利用していたら、突如音信不通になってそのままドロン!そうなれば、無料だと思っていた費用は全て自分持ちです。

そもそも男が「お金をもらえてセックスもできる」なんてうまい話があるわけがないのです。それに尽きます。

残念ながら出会い系においても風俗店においても「男がセックスをしたかったら女にお金を支払う」というのがごく当たり前の価値観であり、ルールでもあります。その逆は、あなたによっぽど秀でたステータスがない限りは、まずあり得ないと思っていてください。

逆に言えば「お金さえ払えば誰とでもセックスできる」とも言えるのです。真面目に一般女性を探してコツコツとメールをするのもいいですが、たまには気分転換に割り切り希望の女性をお金で買ってみるのも楽しみのひとつかもしれません。

出会い系には逆援助交際を希望している女性はまず存在しませんが、援助交際を希望している女性なら掃いて捨てるほどいるのですから。