全国各地でサクラ被害の電話相談が実施されます ※終了しました

夏は1年間のうちでサクラ被害がもっとも多い時期だと言われています。

ひと夏のアバンチュールを出会い系に求めてしまう人が多いのでしょうか?もしくは、夏だから開放的な気分になって気持ちが緩んでいる部分もあるのかもしれませんね。

今もなお、悪質な出会い系サイトは開設と閉鎖を繰り返してしぶとく生存しています。サクラの被害は決して過去のものではないのです。

いま、こうしてこのサイトを見て、サクラの対策を学ぼう!と心がけている賢明なかたであれば、被害に遭う可能性は限りなく低いと思われますが、それでも絶対ということはありません。

生兵法は大怪我の元ともいいますし、すこし知識をかじってすべてを知った気になってしまっていると、思わぬところから足をすくわれてしまうことも。

出会い系のトラブルやサクラに騙されてしまった時に利用したいのが、全国規模で展開されているサクラ被害の電話相談です。もちろん、電話代以外は無料で利用できます。

出会い系・サクラ被害 弁護士会が電話相談

 県弁護士会は24日、高額の金をだまし取られる悪質な出会い系サイト やサクラサイトの被害が相次いでいることから、無料の電話相談会を開く。県内では、80歳代の男性が約1600万円をだまし取られる被害も確認されてお り、同会は「泣き寝入りせず、この機会を利用してほしい」と呼びかけている。

 「サクラサイト被害・二次被害撲滅全国一斉110番」と題した試み。弁護士10人が相談を聞いた上で、法的な観点から助言する。

 異性になりすました「サクラ」に、言葉巧みに登録料を支払わさ れたり、有料サービスに加入させられたりする被害を受けた人が対象。被害を受けた人が、探偵や行政書士など、本来はサイトの解約交渉を行えない相手に高額 な費用を支払った、二次被害とも言えるケースも対象となる。

 同会によると、2014年秋~15年春、静岡市内の80歳代男 性が、パソコンに届いたメールをきっかけに、末期がんの女性を救うためにメッセージを送れば、高額の医療費を受け取れると言葉巧みにだまされる被害が発 生。数十回にわたり、電子マネーやクレジットカードで、計約1600万円を支払ってしまったという。

 県弁護士会で消費者問題委員長を務める鶴岡寿治弁護士は「急いで送金を求めるなど、少しでも不審に思えば詐欺を疑ってほしい」と話している。相談会の専用電話(054・251・0681)は、午前10時から午後6時まで。

http://www.yomiuri.co.jp/local/shizuoka/news/20160822-OYTNT50273.html

これは静岡県のケースですが、全国各地で同様の電話相談窓口が設置されるようです。

私自身、何度もサクラに騙された経験がありますのでよくわかるのですが、こういった被害に遭ってもついつい泣き寝入りしてしまいがちです。

「騙された自分が悪かったんだ……これは高い授業料だと思っておこう」なんて風に納得しようとするものの……そんなの、騙すほうが悪いに決まってるじゃないですか!

なかなか人には相談しづらい案件なこともあって、一人で抱えてしまっている人は多いと思われます。いい年こいてサクラに騙されてしまった、なんてことを人に打ち明けるのは勇気がいる行為ですからね。

最も身近な存在であるはずの家族に相談するわけにはいきませんし……。なんでも話せる親友がいればいいのですが、あいにく私はそのような相手はいませんでした。

でも、この電話相談では出会い系のトラブルに精通した専門の弁護士が相談に乗ってくれますので、なにも恥ずかしがる必要がありません。

騙されたのが数年前で、もうその出会い系サイトも閉鎖してしまった……という人もいるでしょう。そういう人も、とりあえずダメ元で電話相談してみるのもいいのではないでしょうか?

これだけ全国規模で電話相談を展開するのですから、少しでも情報が欲しいはず。迷惑に思われることはないでしょう。

サクラサイト被害全国連絡協議会が主催しています

この電話相談は「サクラサイト被害全国連絡協議会」という、全国の有志の弁護士が集まって結成された組織が主催しています。

サクラを雇った悪質な出会い系サイトを相手取って裁判を起こし、損害賠償請求を全額認めさせるという実績もあるようです。

【国民生活センター】サクラサイトの運営業者に対し不法行為責任を認めた事例

複数の有料メール交換サイトの運営業者(被告)が、サクラを使って消費者(原告)をサイトに誘い込み、金銭の供与等を持ちかけるサクラとのメール送受信等を通じて多額の金銭を振り込ませるなどしたとして、消費者である原告が、詐欺による不法行為に基づき損害賠償を求めた事案についての裁判事例が国民生活センターのホームページで公開されています。

裁判所は、運営業者である被告が、複数のサイトでサクラを使用し、資金援助や連絡先交換等が実現する可能性があると原告を誤信させ、利用料金として多額の金銭を支払わせており、詐欺に該当するとし、被告の不法行為責任を認め、原告の損害賠償請求を全額認容しています。(東京高裁平成25年6月19日判決) 。

詳細については独立行政法人 国民生活センターのこちらのページをご覧ください。

http://sakurahigai.kyogikai.org/?cat=10

これまで出会い系サイトの摘発や裁判といえば「未成年者の援助交際を黙認していた」という青少年保護条例に基づいた事例がほとんどでしたが、今ではこうして「出会えないのに出会い系を名乗っていた」という詐欺行為での摘発や裁判が多くなっているのが特徴です。

詐欺罪であれば損害賠償が発生しますし、青少年保護条例よりもよっぽど重い罪が課せられます。以前はローリスクハイリターンであった悪質出会い系サイトも、ハイリスクローリターンになりつつあります。

今回の電話相談で集まった情報を元に、また新たな悪質サイトが摘発されるかもしれませんし、摘発されるサイトが増えれば増えるほど「出会い系サイトでサクラを雇うのは割に合わない」との認識が広まり、いつしかサクラ撲滅が実現される日が来るかもしれません。

あなたの電話がきっかけで悪質な出会い系サイトを潰せるかもしれないのです。思い当たるフシがあるかたは、ぜひこの機会に相談してみてはいかがでしょうか?

47都道府県のすべてで実施しているわけではないようですが、お住いの地域と電話番号を確認の上、ぜひ電話相談を利用してみてください。

なお、相談受付は「各地実施日及び実施時間限りのもの」となっているようですので、実施日や実施時間が過ぎている場合は電話をしないように注意してください!

2016/9/25 追記
※すべての都道府県で、今年の電話相談の受付は終了しました。

もし、実施日を過ぎてしまった段階でこちらの記事をご覧になった方は、下記エントリも参考にしてみてください。

悪質な出会い系の被害にあった時の通報先まとめ